出会い系(マッチングアプリ)を使う上で心配になるのがサクラの存在です。
サクラとは、運営会社が課金させるために雇っている架空の会員のことで、会うことは出来ません。
そして、サクラと混同しやすいものとして、チャトレ(メルレ)やキャッシュバッカーという存在もいます。
どれも避けるべき存在なのですが、彼女達の違いを知れば、安全に使える出会い系への知識が深まります。
ですので今回は、サクラ、チャトレ、キャッシュバッカーの仕組みや、手口、特徴などを詳しく解説していきます。
マッチングアプリにおけるサクラとは
サクラとは、運営が雇用している、会えることのない架空の会員のことを指します。
よくある手口としては、1通目、2通目のメッセージから会おうと誘ってくるなど、思わせぶりな態度をとります。
そして、待ち合わせ場所や日時は決めてはきますが、話を引き延ばし、待ち合わせの時間までにポイントがゼロになるようにしてきます。
これでは待ち合わせの時に連絡がつかないと思わせて、課金をさせようとするわけです。
課金をしたところで、音信不通になるだけですし、待ち合わせ場所に相手が来ることはありません。
サクラのいるマッチングアプリは、サクラとしか話すことが出来ないように設計されているものが多いです。
ユーザー間で話されるより、システム作りが簡単ですし、効率的にお金も搾り取れますからね。
アプリストアーのページでは出会い系アプリであるかのように書かれていますが、利用規約をよく見てみると、コミュニケーションアプリやチャットシミュレーションアプリという曖昧な表現でサクラとしか話せないことを正当化していることも多いです。
給料は雇用主によっても変わるでしょうが、パソコンのデータ入力としてバイトを募集していることが多いので最低時給は支払われているようです。
サクラを雇用する行為は、詐欺罪にあたるため、打ち子や経営者が逮捕された事例がいくつもあります。
より詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ビデオ通話アプリのチャットレディ
サクラが逮捕されるようになり、偽出会い系として増えてきたのがビデオチャットアプリです。
ビデオチャットアプリで働く女性たちを、チャトレ(チャットレディ)や、メルレ(メールレディ)と呼びます。
彼女たちは、チャットレディの副業サイトに登録している女性達で、男性と話すことで出来高の報酬を貰っています。
サクラとの違いは以下のようなものがあげられます。
会える可能性もゼロではない
サクラは、架空の人物で、中身の性別や年齢とは一致しませんし、会社の業務としておこなっているので絶対に会えることはありません。
ですが、チャトレはボイスチャットやビデオチャットもしますので、中身も若い女性であることが多く、出会いは禁止されているものの個人の裁量に任されている部分もあるため、会える可能性もゼロではありません。
とは言っても、お金目的で副業サイトから登録している人たちなので、会える可能性は限りなく低いですが。
報酬は、メールだけですと1通あたり10~15円程度。
音声通話は1分当たり35円、ビデオチャットは1分あたり60円~100円が相場となりますので、時給6000円稼げる可能性もあります。
お金を払ってくれる男性の奪いあいですので、メールだけでは1日に500円稼ぐのも大変なようで、音声通話やビデオチャットに誘ってくる女性ばかりですね。
サクラがいるアプリと同じく、アプリストアーのページでは、出会いが見つけられるように書かれていますが、利用規約を読むと出会うことを禁止する旨が書かれていることが多いです。
サクラとは違い、いまのところチャトレディの経営者や打ち子が逮捕されたことはありません。
TwitterなどのSNSでメルレやチャトレと検索すると、悪気無く働く女性たちの姿を見ることができますよ。
出会い系にいるキャッシュバッカー
出会い系サイトによっては、男性とメッセージをすると、換金できるポイントが女性に支払われるものがあります。
なぜこのような制度を採用している出会い系があるのかというと、昔は携帯電話でインターネットに接続するにはパケット通信料が必要でした。
出会い系は男性に偏りがちになりますが、男女比の均衡を保つために、女性はパケット通信料を負担するという目的でキャッシュバック制度がはじまりました。
その報酬目当てで出会い系に登録している人をキャッシュバッカーと言います。
支払われるポイントは出会い系によって変わりますが、メッセージ1通につき1円~7円ほどが多いようです。
チャトレとの違いは以下のようなものがあげられます。
報酬が低い
ビデオチャットよりメール中心
副業サイトではなく男性と同じ出会い系から登録しているので、出会う意思はチャトレよりあるかもしれませんが、基本的には出会えないので迷惑な存在であることは変わりありません。
あくまでパケット代を出会い系が負担するという名目ではじまったため、チャットレディの1通15円と比較すると報酬が低いです。
ただ、7円くらい報酬がある出会い系には、けっこうキャッシュバッカーはいるように思えます。
チャットレディの方が報酬がいいのは確かですが、ライバルの数も増えることにもなります。
ビデオチャットができない人などは、キャッシュバッカーを選択する人もいるのでしょう。
サクラ、チャトレ、キャッシュバッカーに騙されないための対策
サクラ、チャトレのいるアプリは特徴があります。
まず、出会い系をはじめる際に、特定商法取引法の表記と、インターネット異性紹介事業の届出受理番号を見てみましょう。
特定商法取引法の表記とは、課金制がある場合には、事業者名、代表者名、住所、連絡先、販売額などの表記をアプリ内やHP内に記載する義務があります。
サクラやチャトレを雇っている出会い系は、この表記が書かれていないものが多く、書いてあっても住所が途中までであったり、虚偽の会社名が書かれていることが多いです。
また、出会い系を運営するには、出会い系サイト規制法により、事業所のある警察に届け出を出し審査を通過しなければなりません。
審査を通過した出会い系は、インターネット異性紹介事業の受理番号をHP内に記載していますので、記載がなければサクラやチャトレがいる可能性が高いです。
ほかに、最近はビデオ通話を売りにしたチャトレアプリがかなり増えてきています。
ビデオ通話で出会いや、ライブチャットで出会おうなど、ビデオチャット機能を前面に押し出した出会い系風アプリであれば、高確率でチャトレアプリとなります。
キャッシュバッカー対策ですが、アタックメール(女性からの定型文と思われるメッセージ)を送ってきたり、メッセージが一言のみの短文であったり、変換の手間がいる漢字を使わない女性は、キャッシュバッカーである可能性が高いです。
対策としては、女性からのメッセージを受け身に待つのではなく、自分から気に入った女性にメッセージを送るようにし、短文や漢字を使わない女性は相手にしないようにしましょう。
PCMAXのようなキャッシュバッカーがいない出会い系を使うというのも簡単にできる対策ですね。