マッチングアプリ(出会い系)にあるリスクの一つとして、ぼったくりバーがあります。
説明不要かと思いますが、ぼったくりバーとは、3,000円で飲み放題などと客を呼び込み、実際はチャージ代などの別途料金で法外な高額請求をする飲み屋のことを言います。
youtubeなどでも、ぼったくりバーの潜入レポをしている方がいたりしますよね。
最近は、このぼったくりバーの客引きはマッチングアプリ(出会い系)でおこなわれるのが主流となっています。
では、ぼったくりバーへの勧誘行為はどのような形でおこなわれているのか、手口や見分け方を詳しく解説していきます。
路上での勧誘は禁止になった
ぼったくりバーの勧誘がなぜマッチングアプリでおこなわれるようになったのかと言うと、路上での客引きを禁止する条例が各地方自治体でできたためです。
現在、路上での客引きを禁止している地域は以下になります。
出典:RILG地方自治研究機構 客引き行為等の規制に関する条例
これにより、マッチングアプリでの勧誘行為がおこなわれるようになり、客引きとしても効率的であったことから主流となりました。
マッチングアプリでの、ぼったくりバー勧誘の手口
ぼったくりバーの勧誘は、男性がターゲットになります。
まず、マッチングアプリを使い、女性が一緒に飲みにいける男性を募集します。
それに応じて待ち合わせにきた男性に、「いい店があるから。」や「知り合いのやっているバーがあるから。」などと理由をつけ、ぼったくりバーに誘導します。
男性が難色を示すと、「3000円飲み放題で安いから。」などと男性を安心させ誘導をおこないます。
ぼったくりバーは、繁華街から1本道をそれたような路地裏で営業していることが多いので、チェーン店や有名店ではない、路地裏の店に誘導されているようであれば逃げた方がいいですね。
ぼったくりバーに着き、メニュー表を見せられると、確かに3000円で飲み放題と書いてあります。
それを見て男性は安心してしまうかもしれません。
ですが、飲み放題の説明には、小さく注意書きで一部のお酒は除く説明が記載されていたりします。
そして、女性は男性にしこたま飲ませようとします。
酔いが回ると、ゲームをしようと誘い、負けたらテキーラを飲ませるなどして潰します。
ですが、このテキーラは飲み放題とは別料金で、高額の値段設定がされており、酔いつぶれた男性に高額の請求をおこなうわけです。
男性は酔いつぶれているので逃げることもできませんし、正常な判断もできません。
そして、女性も、半分払うからといい、払う流れを作り男性に払わせようとします。
ですが、お金がないので立て替えておいてなどの理由をつけて、男性に全額払わせます。
10~50万近い高額の請求のため、クレジットカードで決済できないこともあり、そういう場合には監視付きでATMまで男性を連れて行き現金で払わせます。
女性はぼったくりバーとグルですので、男性が支払ったあとは連絡がとれなくなり、男性に料金を支払うこともありません。
マッチングアプリにいる客引き女の特徴
マッチングアプリを使う上で、ぼったくりバーの客引きは怖いですが、特徴的であるため見分けることは可能です。
客引きの女性は、プロフィールや、つぶやき、おでかけ機能などを使い、今日や明日など直近で飲みに行ける人を探しています。
そして、グルであるぼったくりバーに誘導しなくてはなりませんから、飲みに行く場所を指定していることも多いです。
今日渋谷で飲みに行ける人いませんか?といった感じですね。
そして、複数人で募集していることも多いです。
新宿で2対2で飲める人を募集していたり、女二人ですけど一緒に飲みに行ってくれる人いませんか?という感じですね。
客引きは若い女性が多いので、友達と一緒である方が気楽なのかもしれません。
ほかに、ぼったくりバーはダーツバーであることが多いです。
手口で紹介したゲームがダーツであることもあるようです。
そのため、プロフィールにダーツが趣味と書いている女性も警戒した方がいいでしょう。
そのような女性が、エリアを指定して会おうと誘ってきたら警戒してください。
ダーツ好きの人には迷惑な話ですよね。
ぼったくりバー対策
ぼったくりバーで払ってしまうと、取り返すことが難しくなりますので、事前の対策が重要になります。
対策としては、マッチングアプリでは、当日・翌日の飲みの誘いには乗らないようにしたり、女性が指定したエリア以外の場所で会うことを提案すればぼったくりバーのリスクは大きく下げることができます。
基本的に、ぼったくりバーでなくても、場所指定で即飲みを募集する女性は、ガールズバー、キャバクラ、コンカフェの客引きであることが多く、食い物にされるだけですので、即会いや飲みの募集には反応しないようにしましょう。
そして、実際に女性に会った時に、特定のお店に誘導するような言動があれば警戒した方がいいですね。
もし、知らないお店に入ったのであれば、料金表は隅々まで確認してください。
お酒を飲まされた後では、逃げるのも難しくなります。
初対面で飲みに行くのであれば、自分の知っている店か、有名店、チェーン店をおすすめします。
被害にあったら消費者生活センターに相談すること
ぼったくりバーの被害にあって支払ってしまったのであれば、消費生活センターに相談することをおすすめします。
クレジット払いであれば支払停止の抗弁書により、引き落としを止められるケースもあり、消費者センターは抗弁書の書き方や、取るべき行動の相談に乗ってくれます。
詳しくは、国民生活センターの『絶対に入ってはいけない!「ぼったくりバー」』をご覧ください。
ほかの被害者を出さないためにも、泣寝入りだけはしないようにしましょう。